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トップ校合格の法則

 物事は一定時間に一定量のことが繰り返されると、必ず法則やパターンが生まれる。俺は、法則やパターンを見抜くことは極めて重要な能力の1つだと思っている。

公立トップ校の合格にももちろん法則がある。俺は自分の中でその法則を理解しているし、具体的な方法論にまで落とすことができている。だからこそ、トップ校をめざす個人塾として旗を立てている。しかし、これは方法論にまでは落とせても、誰にでも当てはまるようにシステム化はできない。法則や方法論を実行するために、生徒1人1人の「精神」と絡めることができなければならないからである。俺が毎年最も難しいと感じているのはその部分だ。

今日、塾生の妹を迎えに、高校生の卒塾生(高1)が塾に来た。公立トップ校に合格し、現在、勉強に部活動に頑張っている。この公立トップ校は、部活動の加入率が高いにも関わらず、毎年、旧帝大、難関私大に多数の合格者を出している。文武両道がなかなかできている高校だ。

卒塾してはじめて会った彼に聞いてみた。

「どう?頑張ってる?」

「はい。」

「入ってみて、『意外に・・・・だったな』って思ったことはあった?」

「はい。真面目でガリ勉ばかりだと思ったら、みんな運動神経もよくて、面白い人が多かったです。」

「そうだろ?(笑)」

俺はよく、中3にこの話をする。彼のクラスにもしていた話だ。

トップ校=ガリ勉の方程式はいつの時代にもある。しかし、一般に、公立のトップ校の連中は、本当にバランスの取れた子が多いと思う。やるときは一生懸命集中し、遊ぶ時は遊ぶ。だから、スポーツもできるし、協調性に欠けるということもない。ただ、中学では勉強、運動、芸術どの分野でも「上位」で生きてきたプライドはそこはかとなくあることは確かだ。中には「不真面目さ」でさえ上位の生徒がいるぐらいだ。もっとも、先述の方程式通りのキャラクターもいるが(笑)。

今日、その生徒が俺に言ってきたことが印象深かった。

「先生!ぼく、この学校(トップ校)合格者の法則がわかりましたよ!」

この生徒も、勉強をしていてよく自分なりの法則を発見することが得意な子だった。教えてもらった法則を使うだけではなく、「自分で発見する」ところがいい。俺は当然、興味深く聞いた。

「お!何なに?」

「僕のまわりの人たちの多くが、1年の受験勉強のポイントを前に置いていたことです。つまり、夏休みまでガンガンやる。そしてみんなが頑張りだす秋以降は、むしろ淡々とやる感じの勉強スタイル。そんな人が多いですよ。」

これはすごい。まず、こういう話を高校入学後に同級生とすることがすごい。また、それを俺に伝えてくれる気持ちがすごい。そして、いちばんすごいと思うのは、この法則はまったくその通りだということだ。

大学受験は後半が勝負になることが多いが、高校受験では先行逃げ切りの方が勝算が高いというのは、実際に俺の「トップ校合格の法則」の1つにある。前半ガチガチ詰め込んで、後半はその詰め込んだものをしっかり咀嚼して体内に流し込むイメージだ。前半に(まぐれではなく)ドンと先に出たものは、後半、確かに追い上げられるが、そのまま「逃げ切る」ことが多い。

このブログでも何度か書いた。夏からは誰でもやるのである。だとすれば、特に逆転を狙う受験生であれば、夏までの1学期が大勝負なのだ。周囲にはまだ受験の雰囲気がなく、部活も1番忙しく、気候も厳しい。だが、この期間に飛び出せるかどうかが、トップ校合格の大きなカギになる。

今日の話、つまり、卒塾生がリサーチしてきてくれた話で、俺の法則はますます固まった。来週、中3にも話をするつもりだ。

しかし、こういうものも「本人の自覚」に至らなければ、ただの「おはなし」に過ぎなくなる。ここがどんな指導よりも難しい部分だ。

こういうことは実践してはじめて「法則」となる。

中2までに自覚できれば、かなり高い確率でトップ校に受かる。中3ならやはり1学期までだ。

だから、俺は志望校を春に決めさせ、1学期から負荷をかけるのである。

どんなに夏以降、秋以降に涙ぐましいほど頑張っても「間に合わない」。

非情だが、これがトップ校合格の現実なのである。
ロカビリー * 教務のブルース * 22:31 * comments(0) * -

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